「野底マーペーに登りに行こうよ。」 なんか ふと思いついて提案。
野底マーペー = 野底岳
天気もいいし なんか 山登りみたいなのしたいな~ みたいな でも 本格的に高い山じゃなくて 手軽に登れる山 以前 何かで「野底マーペー 15分くらいで登れる」っていうのを 読んだ気がする。
言い出した時点で 16時半だったから かなり遅いよね~
でも まあ 夕方くらいの方が暑くなくていいかも(その考えがNGでした)
野底マーペーが どこにあるかは分かるから 急いで行って ちゃっちゃと登って~
みたいに 軽く考えて 出発しました。(もう それがホントNGだったわ)
まず 近くまで行って 「あっ あれが野底マーペーだよ」 ん~山は見えるんだけど どこから入っていけばいいのか どこに登り口があるのか 全く分かりません。
相当 車を走らせて・・・・ ホント どこまで行くの ってくらい ずっと走らせて
かなり近づいているような気もするんだけど・・・ ここどこよ
綺麗な景色~~~ って見とれてる場合じゃないです もう日が沈むし
細い農道を 山が見える方に クネクネ入っていくと
古ぼけた 「野底マーペー登山口」っていう看板がありました。
「もしかして ここ? え~~~ マジで?」 写真撮っておけば良かった
ホント 絶対に気が付かないようなとこなのよ。
看板はあるんだけど・・・・ えっと 登山口って どこ?
えっ ここから入るってことかな~~~??? はぁ~~
木が生い茂っていて とてもとても入口には見えないけど なんか この中から入るみたいです。 え~~~ マジでこんなとこなの? ホントに?
聞きたいけど 誰も聞く人がいない・・・・
「登山口」 って看板があるんだから ここなんだろうな~
ヒナは 「うそでしょ~~~ この中に入るの? 怖い 嫌だ」 って言いだして
私も 「もう日が暮れるから危ないよ。 明日 また来よう。」 って言ったんだけど
アカリンとシュカは 「え~~~~ 大変な思いして やっと見つけたのに また明日来るの? 面倒だから 今日登ろう!!」 って言うんだよね。
時計見ると 18時過ぎ・・・・
ん~~~ 15分くらいで登れるって書いてあったから ダッシュで登って ダッシュで降りてきたら 30分以内か~ ギリギリ 暗くなる前には 戻ってこられるかな
そう考えて 「じゃあ ダッシュで急いで登ろう!!」 ってことで 中に入りました。
この時点では 私たちは全然気が付いてなかったのだけど 翌日になって調べて分かったのだけど ここ 山の反対側だったのよね。
野底マーペーには 一般の人が登れるようなとこが ちゃんとあって(そこは15分くらいで登れる) みんな そこから登山するようになっています。 私達が見つけたところは 山の反対側の登り口で めったに人が登らないところ(山頂まで距離もあるし かなり険しい道) だったのよね~。
そうだとは 全然分からずに 足を踏み入れてしまいました。
「ホントに? ホントにここから 登れるの?」
中に入ったはいいけど 全然 道になっていません。 かろうじて 歩けそうなところを進んでいきます。
途中に ロープが張ってあったり 赤い布が枝に結んであるので 「ここで大丈夫だはず・・・」 と言いながら めちゃめちゃダッシュで進んでいきました。
急いでたから 写真撮ってる時間なかったけど ホントにありえない道のりで 「マジでここを上がるの? えっ ここから どうやって行くの?」 って感じの山道でした。
めちゃめちゃ 急いで登っているのに 20分経っても 25分経っても 全然到着しません。(そりゃ そうだよね 別のルートを歩いているから)
「ハァハァ お母さん 15分って言ってなかった? 」
「ハァハァ そう 書いてあったけど」
「ハァハァあと どれくらい? 」 「ハァハァ 分からないよ。」
30分ほどで どうにか 山頂に到着 でも その頃には もう すっかり日が沈んでて 当たり前だけど 景色も何も見えませんでした。
不気味な灰色の空が広がるだけ
「早く 下りないと!!」
途中までは なんとか 薄暗い中でも 何となく見えたんだけど・・・・ 途中から もうホントに真っ暗になって 何も見えなくなりました。
登ってくるのも大変だった あの道のりを 真っ暗な中 帰らなければいけません。
スマホのわずかな灯りに頼りながら 私が先頭にたち 「急に ガクッて下がってるから足元注意して」 「前に大きな枝があるから 頭 ぶつけないで」 「ここは めちゃめちゃ 滑るから 周りの木をつかんで歩いて」 って 後ろの3人に言いながら歩きました。
それでも 3人とも 何度も足を滑らせて転んでました。
ホ~~~ ホ~~~ ってフクロウの鳴き声が響いていて ホント不気味で
遠くで ガサガサガサ ってわけのわからない音が聞こえるし もう めっちゃ恐怖
ヒナが 「ふくろうが 夜の動物たちに 自分たちの時間だよ~ って知らせてるんだよ。 ハブが出てくるかも~~ 何かの動物が襲ってきたらどうする? 帰れなかったらどうする~~ 遭難したらどうする~~」 って
後ろから うるさいんだよね~。
急いでダッシュで登ってきたので ゆっくり歩いて降りてると 相当 長い距離に感じました。 あんなに 時間かかったけ? あんなに歩いたっけ?
そうやっているうちに 携帯の電源があとわずか ってなったので
「これで スマホの灯りさえも失われたら もう進めなくなるかも」 と焦ってきました。
前にある木の枝をバキバキ手で折りながら 急いで 進んで行ったら 全然進めなくなって 途中から違うところを歩いていたことに気がつきました。
子供達が 「お母さん 絶対にここじゃないと思う。」って言って その時は ホントにパニくりました。
遭難する人って こうやって 遭難するのかも・・・・
あ~~ 怖い 怖い。 すぐに気がついたので また戻ることができたけど(T_T)
やっと車まで到着した時には 山頂到着より感動しました
良かった~~~ 戻れて 良かった~~~~ マジで疲れた~~~
でも 野底マーペーを 今日の大変な思い出で終わらせるわけにはいきません。
帰りの車の中で 「今日は 全然景色が見えなかったので 明日リベンジだよ!!
明日 また登るからね!!」 と宣言しました。
子供達 疲れ果てながら 「え~~~~~ またぁ~~」 と言ってました。
翌日の 野底マーペーリベンジ編に続く♪